電気は私たちの生活に欠かせない存在です。しかし、普段は忘れがちですが電気には火災や感電が起きる可能性があります。
また、漏電も大変危険です。今回の記事では漏電の危険性や電気工事の必要性について詳しく解説します。
今まで以上に安全に電気を扱うためにも、ぜひご一読ください。
漏電とはなぜ起きてしまうの?
毎日家電製品や照明などを使う際に、当たり前のように私たちは電気を消費しています。電気は電子力や火力などから作られており、私たちの住まいにはもちろんのこと、学校や病院、インフラなどに供給されています。
しかし、電気には危険性も含まれていることを忘れてはいけません。電気には火災のリスクもあり、感電や漏電のリスクもあります。では、漏電とは一体どのような現象で、なぜ起きてしまうのでしょうか。
漏電とはその文字通り、電気が「漏れる」ことを意味します。電気は自宅の中でも「供給」があるからこそ、安全にコンセントが使えて、照明を灯すことができます。
この供給は外部からの電気を分電盤と配線を介して行われていますが、配線に使われている電線やケーブルが傷んでおり、絶縁できていなかった場合には電気が外部へと漏れてしまいます。
この現象を漏電と言います。漏電しているところを何の準備もなく触れてしまったら、人間の身体はいとも簡単に感電してしまい、最悪は死に至ってしまいます。また、住まいは漏電によって火災に至る可能性もあります。
電気は安全な配線設備の中を通過していなければ、甚大な被害を与える場合があると覚えておきましょう。
日常で漏電に気が付くためには
普段私たちは電気がどのように供給されているか、その姿を見る機会はほとんどありません。一般的に電気は壁や天井に配線が通されており、剥き出しの状態になっている配線を見る機会は乏しいでしょう。
スイッチやコンセントなど、電気を安全にオン・オフすることはあっても、配線に触れる機会は少ないのです。しかし、だからこそ漏電のリスクについては知っておく必要があります。電気が供給されている配線は長年使用していると劣化してしまいます。
また、外部からネズミやハクビシンに侵入されてしまうと配線がかじられてしまう場合もあります。では、漏電に気が付くためにはどのようなことを知っておくと良いでしょうか。
漏電が起きていると、以下のような症状が見られます。
電気の使用量が異常に多い
電気が建物内で漏電していると、家電製品や照明をあまり稼働していなくても、異常に電気の使用量が上がっている場合があります。電気代が急に高騰したり、メーターが動いている場合にはどこかで漏電をしている可能性があるでしょう。
建物内の金属に違和感がある
漏電をしていると金属が反応します。電気の使用に関係のない手すりや、建物内の金属が熱を帯びていたりする場合は、どこかで漏電をしている可能性があります。
漏電ブレーカーが頻繁に落ちる
漏電をしている場合、ブレーカーの中にある漏電ブレーカーが頻繁に反応し、落ちてしまう場合があります。これは漏電ブレーカーが反応して落ちる正常な反応です。この症状が出始めたら早急に電気工事業者に依頼をして、点検をしてもらう必要があります。
接続している家電製品の故障などの可能性もありますが、配線の劣化の可能性もあるため火災リスクが極めて高い状態です。
以上のような症状を見つけたら、早めに電気工事業者に相談をして漏電の点検を行いましょう。漏電箇所をご自身でチェックする場合は、配線を触る、あるいは必要以上に家電製品の点検を行うことは危険です。
漏電箇所のチェックにはブレーカーを通して行うことが安全で、漏電ブレーカーを切ったときに安全ブレーカーが反応した箇所に漏電が起きていると思われます。
なお、アンペアブレーカーとの違いがわからない場合には、すぐに電気工事に依頼されることがおすすめです。ブレーカーには3つの種類があり、アンペアブレーカーと漏電ブレーカー、安全ブレーカーです。
今回紹介している漏電の症状は、漏電を感知した際に落ちる仕組みです。一般的にアンペアブレーカーは過剰に電気を使った際に落ちます。安全ブレーカーは一カ所の電気使用量が過剰だった場合に落ちます。
ブレーカーにはそれぞれの役割がありますが、原因の特定はできても電気工事士の資格が無ければ工事は厳禁です。特に漏電の修理は極めて危険であり、電気工事のプロである電気工事士に依頼されることが大切です。
漏電対策の電気工事はどのように行われるの?
漏電の可能性に気が付いたら早めに電気工事業者に依頼をすることが必須です。では、漏電対策の電気工事はどのように行われているのでしょうか。
一般的に漏電が疑われる場合には、電気工事業者がメンテナンスを実施しています。漏電調査は数千円程度で受注している電気工事業者が多く、漏電は火災リスクも高いため迅速に対応しています。
メンテナンスでは分電盤を通して調査を行い、建物のどこに漏電が起きているのか特定します。場所が特定できたらブレーカーで電気を落とし、安全に作業を開始します。
復旧ができれば再び安全に電気を使うことが可能です。漏電修理に関する工事はスピーディーに対応してくれる所を選びましょう。
漏電対策は暮らしの中でどう実践できる?
漏電は火災リスクもある上、触れてしまうと感電するおそれもあるため普段から対策を行うことが大切です。火災リスクを下げておくためには、電気のコードやコンセント周辺にほこりをため込まないことを心掛けましょう。
漏電がほこりに引火し火災につながるトラブルを減らすことができます。また、アースの使用も漏電対策に有効です。電子レンジなどに付いているアースを見たことがある人は多いでしょう。
アース線があると漏電をしても、地面に電気が流れるため安心です。また、タコ足配線も漏電時に大きなトラブルを生むきっかけになります。コンセントの過剰な発熱による火災を防ぐためにも、日頃からタコ足配線は控えるようにしましょう。
漏電対策はこのように、意外と簡単なところから始めることができます。
まとめ
この記事では、「漏電」に焦点を当てて詳しく解説を行いました。電気工事は、暮らしを守り漏電を防いだり回復させたりするために欠かせない工事です。
もしも電気の使用に違和感があったら、漏電を疑いメンテナンスされることがおすすめです。早急に電気工事士によるメンテナンスを受けて、火災や感電が起きないように注意しましょう。