電気工事でスイッチを増設するメリットは?費用や工事の注意点も紹介

電気工事にはさまざまな種類の工事内容があり、スイッチの増設もその1つです。スイッチを増設すると便利さなど多くのメリットが得られます。

しかし、電気工事は専門的な技術が必要であり、安全に行うためには知識と経験が必要です。本記事では、スイッチを増設するメリットや費用、工事の注意点について詳しく解説します。

 

電気工事でスイッチを増設するメリット

住まいのスイッチは施工時にあらかじめ設置されていますが、あえて電気工事で増設を行うメリットとは何でしょうか。この章では電気工事でスイッチを増設するメリットを3つに分けて紹介します。

 

便利さの向上

スイッチを増設することで、照明や家電製品などの操作が今まで以上に簡単になります。たとえば、リビングルームに1つのスイッチしかない場合、照明を操作するためには、何度も部屋を行ったり来たりする必要があります。

しかし、スイッチを増設すれば複数の場所から照明を操作することができます。ここにもスイッチがあったらよかったのに……という不満が解消できるのです。

 

安全性の向上

スイッチを増設すると、今までの場所にあったスイッチをあえて使わなくすることが可能です。例として、キッチン付近に便利さを求めて設置していたスイッチがあると仮定しましょう。

最初は便利でも、家電製品の増加などで、従来のスイッチが使いにくくなってしまうことがあります。無理にスイッチを使おうとすると、調理中に油が飛び散ってしまい、家電製品を傷めてしまうことも予想されます。

しかし、スイッチを増設することで、使いにくい箇所のスイッチを使用しなくて良くなり、安全性が向上するのです。

 

省エネに貢献

スイッチの増設は意外な効果ももたらしてくれます。こまめにスイッチのオン・オフを心がけるようになるため、省エネ効果がアップするのです。

つい面倒でつけっぱなしになる廊下の照明や、ベッドルームの照明などのスイッチを増設する方も多くなっています。

 

スイッチを増設する費用はどのぐらい必要?

スイッチを増設する場合、電気工事の依頼をします。スイッチはご自身で設置工事を行わず、電気工事の専門資格である「電気工事士」に依頼してください。

では、電気工事でスイッチの増設工事を行うと、費用はどのぐらいかかるものでしょうか。

 

スイッチ1つ当たりの工事費用

スイッチの増設工事は1つあたりにつき、約5,000円程度とされていますが、設置箇所や工事内容、出張費によって価格は変動します。特に電気の配線工事を追加したり、配線を延長したりするケースでは、費用が1万を超えることも多いためご注意ください。

なお、スイッチ工事のみを単体で行うことも可能ですが、同時に別の電気工事も依頼する場合は別途費用が加算されます。

 

電気工事は一度に実施することがおすすめ

電気工事業者にもよりますが、工事をする際には出張費(交通費)が加算されることが多くなっています。もしもスイッチのお悩み以外にも、コンセントや分電盤の交換など、別の電気工事を検討されている場合は、一度に依頼して実施することがおすすめです。

出張費は複数の工事をまとめて一度に依頼した場合、日数単位で精算するため、1回分の費用で収まることが多くなっています。工事を別々に発注してしまうと、その都度出張費が加算されてしまうため、費用が高くなってしまいます。

なお、出張費については電気工事業者によって対応方針が異なるため、ご確認のうえで依頼することがおすすめです。

 

スイッチの増設工事に注意点はある?

電気工事でスイッチの増設工事を行う際、注意点はあるでしょうか。知っておきたい注意点は以下のとおりです。

 

故障による増設工事の場合

もしも現在使っているスイッチが故障したことにより、増設工事を検討している場合はセルフチェックをしたうえで依頼することがおすすめです。電気工事自体はご自身で対応はできないものの、セルフチェックなら可能です。

セルフチェックの場合、ブレーカーを確認し、契約アンペアを超える電気の使用はないか、室内で過剰な電気使用となる家電製品はないかなどを確認してみましょう。

もしもセルフチェックで安全にスイッチが稼働した場合、増設工事は十分に検討したうえでご依頼ください。

 

部品の購入について

スイッチの増設工事を依頼する際には、お好みのスイッチカバーなどをご自身で用意することが可能です。スイッチ本体もお好みのものを用意できます。

ただし、電気工事業者によって方針が異なるため、スイッチの本体やカバーは依頼者側が購入しても良いか、あらかじめ契約の前に確認することがおすすめです。

部品の持ち込みは安全性の確保に不安があるため、すべての業者が同意するとは限りません。

 

スイッチ工事と同時におすすめの工事はある?

一般住宅向けの電気工事にはスイッチの増設工事のほかにも種類があります。では、スイッチの増設工事以外におすすめの工事はあるでしょうか。

 

コンセントの増設

在宅ワークの普及や便利な家電製品の増加により、コンセント周辺に余裕がなくなっていませんか?電気工事では、コンセントの増設工事も対応しています。

コンセントが過供給の状態になっていると、漏電リスクも上昇し頻繁にブレーカーが落ちる原因にもつながります。トラブルを避けるためにも、コンセントの増設も検討してみましょう。

 

照明の増設

お子さまの成長や高齢化などを背景に、部屋をもっと明るくしたいと考えている人もいるでしょう。そんなときには照明の増設もおすすめです。

照明の増設は天井や壁に穴を開けて新規の工事を行う場合、電気工事業者に依頼ができます。(電気スタンドによる照明増加なら不要)電気工事による照明の増設は、ダウンライトやおしゃれなシャンデリアなどにも対応可能です。

照明がプラスされると、お部屋の空気も素敵に変化するでしょう。

 

定期的なメンテナンスも検討を

電気工事業者に依頼する場合は、定期的なメンテナンスもおすすめです。特に新築の施工後15年程度経過すると、分電盤や配線関係も劣化し始めます。

こまめなメンテナンスは住宅火災を防ぐ効果も高いため、相談をしてみると良いでしょう。

 

まとめ

この記事では電気工事で気になるスイッチの増設について、詳しく解説しました。あわせておすすめの一般家庭向け電気工事にも触れましたので、ぜひ工事依頼の際には参考にしてください。

スイッチは、電気工事業者に依頼すると欲しい位置に増設できます。不便さの解消にもつながるので、ぜひ検討してみてくださいね。