皆さんにはコンセント数に不足を感じる、ブレーカーが頻繁に落ちる現象などのお悩みはありませんか。
私たちの暮らしに電気は欠かせない存在ですが、新築時には足りていた電源が、家族人数の変化やテナント化などによって不足感が生じることもあります。
そこで、この記事では電気工事における電源のおはなしをご紹介します。
電気工事はいつするべき工事?
私たちの暮らしは常に電気を消費することで成り立っていると言っても過言ではありません。
ちょっとした家電を使う場合も、作業をする際に付けるライトも、テレビもパソコンも全て電気を消費しながら使っています。
しかし、私たちの普段の生活の中で、実は電気工事はあまり馴染みのないものです。それと言うのも、電気工事は普段から頻繁に実施するものではないからです。
一般住宅にお住まいの方は新築時に電気工事を実施してから、あまり電気工事を追加で行わない傾向があります。
マンションやアパートにお住まいの方は独自に電気工事を実施するのではなく、許可を得る必要があるためさらに縁遠いものです。
やむを得ず許可を得た上で行うか入居前に管理会社側の判断で行うことが多いでしょう。
毎日電機は使うのに、実はいつ電気工事をするべきなのかあまりわからないものです。
では、電気工事は一体いつするべき工事なのでしょうか。
こんな時は電気工事の検討を
私たちの住まいは家族構成の変化や家電の使用量の増加などで、コンセントの不足や電気の使用量の変化を感じることがあります。
コンセントの追加や電源の追加工事を行うことで、現在の電気に関するお悩みがカバーできます。
電気全般に不便さを感じたらまずは電気工事をご検討されることがおすすめです。
なお、電気工事はご自身で行えるものではありません。
電気工事は専門知識がふんだんに必要なため、国家資格である電気工事士が行う必要があります。
また、不便さは感じていなくても、次のような症状がある場合には電気工事が必要な可能性が高いのでチェックしてみましょう。
・ブレーカーが頻繁に落ちてしまう
・タコ足配線になっている箇所が多い
・パソコンの周辺のコンセントが不足している
・照明がチラつくことがある
・今まで使っていなかった場所をテナント化する
このような場合にはコンセントの追加や電気の供給の見直しなど、電気工事士に相談をされることがおすすめです。
特にテナントに関係する電気工事はコンセントのレイアウトや配線に関して使いやすいようにレイアウトを念入りに相談する必要があります。
テナントへのコンセント設置は特に営業上に大きな影響を及ぼすので、十分な工事実績がある業者を選ぶことがおすすめです。
近年多いコンセント増設へのご要望とは?
便利な家電製品が増えていますが、その一方でコンセントの不足に悩む一般住宅やテナントの方も少なくありません。
特にオフィスではパソコンを常に稼働している状態のためコンセント数が不足することがあります。
新入社員の増加やOA周辺機器の新規設置を行う際に、これ以上コンセントが使えない、と焦る事業所も少なくないのです。
そこで、近年電気工事士にはコンセント増設に関するご要望が増えています。
では、コンセント増設にはどんなご要望があるのでしょうか。
業務や使用方法に合わせたコンセントを増やしたい
コンセントの増設に関しては電気工事士に依頼をする必要がありますが、ご要望の中にはどんな種類を追加したらいいかわからない、という声があります。
コンセントは単体ではなく複数の種類があり、用途に合わせて選択をすることや変更をすることが可能です。
コンセントには単相と三相があり、業務用は三相を選択します。
電線から配線を通してコンセントへと供給する上で、業務の有無によって分けることも多いですが、コンセントの穴の数も見極める必要があります。
家電製品によってはアースを接続する必要もあるので、コンセントに接続口を用意しておく必要もあります。
消費電力が多い家電を安全に使う場合にはアースの増設に関しても検討する必要があるのです。
特にアースに関してはエアコンやオーブンレンジにはほぼ必須と言えます。
電気工事を扱う業者はコンセントの増設工事を行う場合には業務の有無や使用方法を事前にヒアリングした上で工事を実施します。
コンセントの差込口は実は複雑で、似たような形状でも使用できるアンペアやアースの有無が異なっています。
家電や電子機器の大切な電源地となるコンセントですから、ご自身で判断をするのではなく、プロに依頼をしましょう。
電圧の変更に悩んだ場合はどうする?
現在多くのご家庭では電圧の初期の設定が100Vとされていますが、実はこの電圧はちょっと小さめと言われていることをご存じでしょうか。
多くの家電製品を同時に使用すると、あっという間にブレーカーが落ちてしまうのです。
特に夏や冬にエアコンなどの冷暖房器具をフル稼働していると、オーブンレンジとの併用が難しい場合があります。
特に古いご家庭では初期の電圧設定が小さく、複数の電源を同時に入れてしまうとブレーカーが落ちやすくなるのです。
そこで、電圧を変える工事があります。電圧の変更は実はとっても簡単で200Vへの変更はスムーズに行うことができます。
単相3線式に変更を行うことで使用できる電圧がグンとアップします。
電線の引き込み工事を行い、電圧計とブレーカーを変更するだけの工事なので、事前に工事日程を決めたら即日でスムーズに切り替えまで実施が可能です。
日常生活で度々ブレーカーが落ちる現象に悩んでいる場合には、豊かな電源を確保するためにも早めに電気工事を依頼しましょう。
品質の良い家電を安全に稼働させるためには電源を最新状態へバージョンアップしておくことが大切です。
定期的なメンテナンスも大切
住まいや事業の中で安全に電気を使用するためには定期的なメンテナンスも欠かさないことが大切です。
既出ですが、ブレーカーに違和感がある、照明にちらつきや点滅がある場合には、すでにブレーカー等が劣化している可能性があります。
電気周辺の劣化を放置しておくと火災リスクも上昇してしまうので、少しでも違和感がある場合には電気工事士へ工事を依頼しましょう。
目安として、ブレーカーなどは設置後約10年程度~約15年程度がメンテナンス時期です。
点検費用は1万円以下程度で割安なので、故障を防ぐためにもメンテナンスは忘れないようにしましょう。
まとめ
この記事では電気工事における電源について、コンセントの増設や電圧の変更の視点から詳しく解説しました。
暮らしに役立つ電気のおはなしでしたが、わかりやすくご一読いただけたでしょうか。
電気工事は身近な電気を安全に活かし続けるために欠かせないものです。
ぜひこの機会に電源のパワーアップやメンテナンスをご検討ください。