蛍光灯からLEDに替える人が増えています|電気工事は必要?

近年オフィスだけではなく、ご家庭にも広く浸透しているLEDですが、環境や電気代高騰を背景に今からでも蛍光灯から変更を考えている方が多いのではないでしょうか。

そこで、この記事では「蛍光灯からLEDへの変更」を焦点に、電気工事の視点から詳しく解説を行います。

 

なぜLEDは人気が高まっているの?

オフィスやご家庭における照明の定番と言えば、昔は蛍光灯が主流でしたよね。
簡素で明るいニュアンスの蛍光灯に慣れ親しんできた方も多いのではないでしょうか。

しかし、近年では照明はLEDへ、とご希望される方が増加しており、その人気はうなぎ登りと言っても過言ではありません。
では、どうして蛍光灯にとって代わるような形でLEDの人気が高まったのでしょうか。

その背景にはLEDには蛍光灯には無い魅力があるからなのです。

 

LEDの3つの魅力とは

LEDには簡潔にまとめると3つの魅力があります。

まず1つ目は「消費電力量」です。蛍光灯と比較すると消費電力量が少なく、明るくパワーのある照明ながら、電気代を節約する効果があります。

LEDの普及は2000年代以降に進んだものですが、まずはオフィス環境から浸透していった背景には、こうした節電効果が人気だったことが挙げられるでしょう。

2つ目の魅力は「照明としての寿命が長い」という点です。LEDは寿命が長く、3倍以上蛍光灯よりも長持ちすると言われています。
驚くほどパワフルな上、長持ちできる照明は企業コストのみならず、ご家庭の観点から見ても嬉しい効果ですよね。

最後に3つ目は「環境性能に優れている」点です。
実は蛍光灯よりも、紫外線が少なく、ブルーライトの発生も少ないことはご存じでしょうか。

水銀やカドミウム等の危険物質も使わずして明るく灯すことができます。
また、蛍光灯と比べ変色リスクもないため、掛け軸や骨とう品への影響もありません。

このようにLEDには蛍光灯には無い魅力がたっぷりと詰まっているのです。

いかがでしょうか。
まだご家庭で蛍光灯を使っているなら、思わず変更をしたくなる魅力に溢れていますよね。

 

LEDにデメリットはあるの?

話題の照明であるLEDですが、導入の際に知っておきたいデメリットはあるのでしょうか。
導入の前に知っておきたいデメリットとしては2点あります。

まず1点目は「重さ」です。
蛍光灯と比較すると、LEDは重さがあります。

もしも既存の照明を入れ替える場合には、重さに問題が無いかきちんと調べる必要があります。

2つ目は、「本体価格は蛍光灯より高い」という点です。

長期的な視点で見ると長持ちする、電気代の節約の観点からお得な要素が多いLEDですが、本体価格のコストとしては蛍光灯よりも高くなっています。

そのため初期の導入にはコストがかかるため注意が必要です。

導入の際には、先行投資だと理解した上で施工されることがおすすめです。

 

LEDを導入しよう!電気工事は必要?

長期的な視点で見るとコストにも環境にもプラスの効果をもたらすLEDですが、いざ導入をしようと思うと、何から始めればいいのか迷いますよね。

そこで、この項ではLEDの導入に空いて電気工事の視点から詳しく解説します。

 

場合によっては交換のための電気工事が必要

一般家庭の照明において、丸形のようなシーリングライトをご活用されている家は多いのではないでしょうか。
このタイプの照明は、結論から言うと電気工事は不要です。

蛍光灯の本体をLEDに替えるだけで、今日からあなたのご自宅もLED化をすることができます。
一方で全ての蛍光灯の照明器具がLEDに対応しているわけではありません。

場合によっては電気工事が必要となるケースがあります。
そのケースとは、「バイパス工事」と呼ばれるものです。

では、バイパス工事とは一体どのようなものでしょうか。
この工事は別名「安定器取り外し工事」と呼ばれており、今使っている蛍光灯に関連している安定器と呼ばれるものを外す工事です。

ご存じの方も多いかもしれませんが、電気工事は壁や天井内に関連している部分を触る際には、電気工事士による工事が必要です。
配線を切断することになるため、ご自身の手では工事をしないようにしましょう。

万が一の際には漏電などのトラブルに発展する可能性があります。
ここまでを読むと、バイパス工事は結構大掛かりな工事に感じるかもしれませんが、答えはNOです。

あっさりと終わる電気工事の1つなので、即日で交換は完了します。
DIYではなく、確実に電気工事業者に依頼をしましょう。

 

電気工事にかかるコストとは

LEDへのバイパス工事は一体どの程度の費用がかかるのでしょうか。
ずばり、必要コストは1つの照明につき数千円程度です。

割安で簡単に工事は終了します。オフィスですとまとめての交換が発生するケースも多く結構な工事費用が発生しますが、ご自宅の場合には必要な箇所(かつ、シーリングライトではない場所)を替えるだけです。

また、普段から電気を頻繁に使う箇所だけでも交換すると、長期的視点で見ればコストの削減につながります。
リビングや子ども部屋などの交換がおすすめです。

蛍光灯は安定器に寿命があり、もしかするとご自宅の安定器は現在耐用年数を迎えるころかもしれません。
もしも交換のタイミングと判明したら、まさにチャンスです。

LEDに交換をするベストなタイミングですので、工事をぜひご検討くださいね。
LED化すると安定器が要らなくなるため、交換費用のコストも削減ができます。

 

バイパス工事後には意外なメリットも

上記にてLEDの工事後は蛍光灯の時には必要だった安定器が不要となる、解説しましたが、実はバイパス工事を行った後には意外なメリットもあります。それは「メンテナンス」です。

安定器が不要となると、基本的に電気の交換だけで良くなります。
しかも、LEDのメリットをここで思い出しましょう。LEDは蛍光灯よりも長持ちです。

つまり、取り付けてしまうと、普段は基本的に「放置」できてしまうのですね。
もちろん、こまめな掃除がおすすめですが、電気に関係する労力が大幅に削減できます。

特に高い位置にある照明は交換が面倒ですよね。
LEDに替えることで交換頻度もグンと下がるのでおすすめです。

 

まとめ

この記事ではLEDへの交換について、電気工事の視点から詳しく解説を行いました。
バイパス工事が必要となるケースでは、電気工事をご依頼いただくことになります。

長期的な視点で見るとメリットがいっぱいのLEDに、この機会に替えてみませんか。
ご不明な点は何でもお気軽にお問い合わせください。