快適な生活を送るうえで、電化製品は欠かせません。しかし、増え続ける電化製品に対して十分なコンセントがない場合、過剰な電力負荷などの問題が生じることがあります。
そこで、電気工事によるコンセントの増設がおすすめです。本記事では、コンセントを増設するメリットと工事のポイントについて詳しく解説します。
電気工事でコンセントを増設するメリット
コンセントに不足感を感じている方の多くは、慢性的なタコ足配線の状態を放置する傾向があります。しかし、タコ足配線は火災のリスクが上がってしまうため、おすすめできるものではありません。
そこで、安全に電気を使用するためにも、コンセントを新たに設置することがおすすめです。この章ではコンセントを電気工事で増設するメリットについてまとめます。
利便性がアップする
電気工事でコンセントを増設することで、電化製品の利便性を向上させられます。無理な場所から配線を引っ張る必要もなくなり、快適に電化製品を稼働できるでしょう。
追加のコンセントがあれば、自由な配置が可能になります。家具や電化製品の配置に制約を受けず、レイアウトを変更することも可能です。
また、充電器やパソコンなど頻繁に使用する機器を複数接続する場合でも、コンセントが不足する心配がありません。在宅ワークも今まで以上に利便性がアップするでしょう。
安全性もアップする
コンセントを増設することで、電気系統の安全性を向上させられます。電化製品の使用が増えると、電力負荷も増加します。1箇所のコンセントに対して連日のように過剰な電力負荷が起きていると、配線にもダメージとなり火災のリスクが上がってしまいます。
また、ショートを起こす可能性もあるため、注意が必要です。負荷を今以上に増やさないためにも、コンセントを増設することがおすすめです。
未来を見据えた住まいの設計ができる
コンセントを増やしておくことで、将来の電力需要の増加にもしっかりと対応できます。家族の人数が増えたり、新しい電化製品を導入したりする場合、コンセントを増設していればコンセント数に困ることなく利用できます。
高齢化した世帯を想定する場合、身近なところのコンセント数を増やすこともおすすめです。未来を見据えながらコンセントを増設しましょう。
作業効率も向上する
コンセントの増設は、オフィス環境にもおすすめです。オフィスや商業施設では、多くのOA機器類を使用します。コンセントを増設することで、デスク周りや作業スペースでの電子機器の接続が容易になり、作業効率も向上します。
コンセントが増えることで、配線回りがコンパクトになることも、オフィス環境では必須です。ケーブルの長さに制約されず、ゆとりのある作業環境を実現できます。
コンセント増設の工事のポイント
電気工事の依頼をしてコンセントを増設する場合、次の3つのポイントを押さえておきましょう。
まずは専門家に相談
コンセントの増設工事は国家資格である電気工事士の資格が必要です。そのため、増設をしたい場合には、まずは電気工事の専門家に相談する必要があります。
電気工事は専門的な知識と技術を必要とするため、信頼できる電気工事業者に相談しましょう。適切な設計や配線計画を立て、安全かつ確実な工事を行うことが重要です。
電力量の見直し
コンセントを増設する前に、現在の電力状況を確認しましょう。コンセントを増やしたいと感じている方の多くは、家電製品を増やしておりコンセントの不足感を実感しています。
しかし、そもそもの電力の供給量は、電力会社との間で決められているため、コンセントを増やしたからといって供給量が増えるわけではありません。
特にエアコンの増設を検討する場合、一気に消費電力量が上がるため、供給のキャパオーバーを引き起こす可能性があります。コンセントの増設のタイミングで、電力契約をアップさせることも検討しましょう。
配線ルートの検討
新たなコンセントの設置場所では、配線ルートを慎重に検討する必要があります。壁の構造や配線の通し方によっては、本格的な工事が必要となることも多く注意が必要です。
特にマンションにおけるコンセントの増設工事は、許可が下りない箇所があります。事前に管理会社などに相談をしたうえで工事を行うようにしましょう。
コンセントの増設の前に、自身でチェックしておきたいこと
コンセントを増設する際には、あらかじめ自身でチェックしておきたいことがあります。ポイントは以下の2つです。
設置場所の選定
コンセントの設置場所は、利便性や安全性を考慮して選びましょう。電気工事士や業者が勝手に設置箇所を選定するわけではないため、まずは自身で設置をしてほしい箇所を選定する必要があります。
要望通りに工事ができない場合もありますが、電気工事の依頼の前に決めておくことで打ち合わせがスムーズになります。
メンテナンスの重要性
コンセント増設後は、定期的な点検とメンテナンスを行いましょう。接触不良や異常な発熱などの問題がある場合は、早めに専門家に相談してください。
電気工事の依頼時には点検の検討を
電気工事でコンセントの増設を目指す場合には、そのほかの箇所のメンテナンスを兼ねることがおすすめです。たとえば、ブレーカーの耐用年数は約15年程度ともいわれていますが、安心して使用を続けるためには約10年程度で一度点検を受けることがおすすめです。
また、配線関係が古くなっている住まいの場合も、大がかりなメンテナンスを受けることで、より安全性が高まります。
電気工事の依頼はどのように決めるべき?
電気工事が欠かせないコンセントの増設は、見積もりを通して依頼を決めることがおすすめです。電気工事にはさまざまな業者がいるため、施工に関する費用は業者によって異なります。
もちろん、安い業者が優れているわけでも、高い業者が優れているわけでもありません。見積もりを通してコンセント増設の相場を掴んだうえで、丁寧な対応を行ってくれた業者に依頼をしましょう。
まとめ
この記事では快適な生活を送るうえで、欠かせないコンセントの増設工事について、電気工事の視点から詳しく解説を行いました。
増え続ける電化製品に対して十分なコンセントがない場合、火災などのトラブルを避けるためにも、早めに電気工事を依頼してください。